MoneyTools Lab

MoneyTools Lab について

MoneyTools Lab とは

MoneyTools Lab は、税制・年金制度に関する「面倒な計算」を Web 上で完結させることを目的とした、個人開発の無料ツール群です。 現在は iDeCo 最適受取シミュレーター・ふるさと納税シミュレーター・新NISA シミュレーターの3つを公開し、医療費控除アプリを開発中です。

屋号は「お金にまつわる小さな道具箱」というイメージから付けました。iDeCo 最適受取シミュレーターは money-tools.jp/ideco、ふるさと納税シミュレーターは money-tools.jp/furusato と、同じドメインの下にまとめています。新NISA シミュレーターも money-tools.jp/nisa へ移しました。公開中のツールはすべて同じドメインの下にあります。

開発の動機

MoneyTools Lab のきっかけは、2026年12月に施行される iDeCo(個人型確定拠出年金)の制度改正でした。 改正によって合算上限の刷新、加入年齢の延長(〜69歳)、受取開始年齢の延長(〜75歳)が同時に動き、加入者が「自分のケースで何が変わるのか」を読み解くハードルがさらに上がりました。

既存の iDeCo シミュレーターを調べると、改正前の制度を前提にしているもの、出口(受取方法)の最適化に踏み込まないもの、退職金との重複排除ルール(10年/19年ルール)に対応していないものが多く見られました。 改正後の正確な計算と、出口の自動最適化を両立する個人開発のシミュレーターがあれば、加入者の判断を確実に助けられるはず。そう考えて 2026 年 4 月に開発・公開しました。

開発スタンス

MoneyTools Lab は次の 3 点を運営の軸に置いています。

正確性の維持

税法・公的指針の改正があるたびに、計算式・前提値・テストケースを更新します。 掲載されている数値は単発の計算ではなく、ユニットテスト・境界値テストで保護されており、改正時に修正が漏れるとテストが先に落ちるよう設計しています。 「古い情報のまま放置」を構造的に避ける運用です。

中立性

計算ロジックは広告掲載の有無や広告主に関わらず一貫しています。 金融機関比較などのコンテンツも、客観的な手数料・サービス内容のみを情報として提供し、特定の商品への誘導を行いません。 収益はサイト内の控えめな広告で賄っています。ツール本体に課金や有料機能を入れる予定はありません。

プライバシー保護

シミュレーターに入力する年齢・年収・職業・残高などの情報は、すべて利用者のブラウザ内(sessionStorage)に保持されます。 サーバーには送信されず、運営者が入力内容を閲覧することもできません。 ブラウザを閉じればデータは消える設計で、個人情報を預けることなく試算できる点を重視しました。

制作プロセスと AI の利用について

どうやって作っているかを開示しておきます。お金の話を扱うサイトなので、書いてある数字がどこから来て、誰がどう確かめたのかは、読む側にとって判断材料になるはずだからです。

AI の利用範囲

当サイトの記事の下書きと、計算ロジックの実装の両方で、生成 AI(Anthropic の Claude)を開発の補助として使っています。 ただし AI が出力した内容をそのまま公開することはしていません。制度に関わる数値・条文の解釈は、運営者が一次情報と照合したうえで公開しています。

照合先は、国税庁(タックスアンサー・暮らしの税情報・改正のあらまし)、財務省(税制改正の大綱)、厚生労働省(確定拠出年金制度)、総務省(個人住民税)、日本年金機構、国民年金基金連合会(iDeCo 公式サイト)です。各コラムの末尾には、その記事が依拠した一次情報へのリンクを「制度根拠・出典」として掲載しています。

計算に使っている制度の値と、その一件ごとの出典は 計算に使っている制度の値と出典にまとめてあります(13件)。

計算の検証方法

掲載している計算結果は、次の3層で保護しています。数値がずれたら公開前にテストが落ちる、という作り方です。

  • 自動テスト 585 件(2026年8月時点): 積立・受取・税額の計算を対象にしたテスト。うち 65 件は境界値テスト(所得税ブラケットの境目、基礎控除の段階、iDeCo 掛金上限、退職所得控除の勤続年数の境目など、1円・1年のズレで結果が変わる箇所)
  • 制度事実の機械照合 13 件: 「10年ルールは前年以前9年内」のような制度の事実を claims.json に正規の記述として1か所に宣言し、計算パラメータの実値と、記事・解説ページの本文の記述の両方に対して機械的に突き合わせています。ページ間で説明が食い違うと検出されます
  • 画面側とサーバー側の同値テスト: 掛金上限の計算は画面側(JavaScript)とサーバー側(Python)に二重に実装されているため、両者が同じ答えを返すことをテストで確認しています

制度改正への追従も同じ仕組みに載せています。改正で変わる数値は設定ファイル(rules.json)に集約してあり、更新漏れがあるとテストが先に落ちます。

誤りを見つけたときは

内容の誤り・古い記述にお気づきの場合は contact@money-tools.jp までご連絡ください。 確認のうえ訂正し、記事については公開日と最終更新日を本文の先頭に表示しています。制度改正で記述が変わった場合も同様に更新日を前に進めます。

なお、当サイトは情報提供を目的としており、個別の税務相談・投資助言ではありません。運営者は税理士・ファイナンシャルプランナー・社会保険労務士等の有資格者ではないため、重要な判断は必ず有資格者にご確認ください。

主要なアップデート履歴

  • 2026年4月: iDeCo 最適受取シミュレーター公開。積立フェーズと出口フェーズ(一時金・年金・併用の自動最適化)を実装
  • 2026年4月: コラム機能を追加(5記事)。年代別・職業別の活用法を解説
  • 2026年4月: 開始年齢比較ツール、よくある質問(12問)、お問い合わせページを追加
  • 2026年4月: 節税額計算を課税所得ベース・差分方式に改修。給与所得控除・社会保険料・基礎控除・扶養控除を考慮した精度に向上
  • 2026年4月: 過去の他社退職金が iDeCo 受取に与える影響(19年ルール)に対応
  • 2026年4月: 退職金との重複排除ルールの閾値を rules.json に外出し。改正時の修正コストを下げる構造化(のちに令和7改正で10年ルールへ更新)
  • 2026年5月: コラム記事の人間化リライトを段階的に実施(11記事)。シミュレーター実測値ベースの数値補強と読みやすさの両立
  • 2026年5月: API 入力検証(Pydantic v2)と rules.json 起動時検証を導入。入力エラーや設定ミスを早期に検出する保護層を追加
  • 2026年5月: 境界値テストの体系化(所得税ブラケット・基礎控除段階・iDeCo 上限・退職所得控除の境界 49 テスト)
  • 2026年5月: sitemap.xml を columns.json から動的生成に変更。記事の更新シグナルを Google に正確に伝達
  • 2026年5月: apex(money-tools.jp)を MoneyTools Lab のランディングとして実体化。Privacy / Terms / Notes / FAQ の独立ページを公開し、サイト全体としての透明性を強化
  • 2026年5月: 連絡先を独自ドメインメール(contact@money-tools.jp)に切替。Cloudflare Email Routing 経由で運用
  • 2026年5月: 高所得者向け税法対応(基礎控除の段階的減額、公的年金等控除の引下げ)。境界値テスト 18 件を追加
  • 2026年5月: ふるさと納税シミュレーターを公開(furusato.money-tools.jp)。iDeCo の小規模企業共済等掛金控除を反映した控除上限額の計算、iDeCo シミュレーターからの入力引き継ぎに対応
  • 2026年6月: 新NISA シミュレーターを公開(nisa-sim.money-tools.jp)。年間枠・生涯枠(1,800万円)・売却枠の翌年復活をモデル化し、課税口座と比較した節税効果を試算
  • 2026年9月: ふるさと納税シミュレーターを furusato.money-tools.jp から money-tools.jp/furusato/ へ移設。旧URLは恒久転送。ツールを1つのドメインの下にまとめ、サイト全体で評価が分散しないようにする狙い(iDeCo は 2026年7月に同じ移設を実施済み)
  • 2026年9月: 新NISA シミュレーターを nisa-sim.money-tools.jp から money-tools.jp/nisa/ へ移設。旧URLは恒久転送。これで公開中の3ツールがすべて money-tools.jp の下に揃った

今後の予定

医療費控除アプリ(仮称)を開発中です。1 年分の医療費の領収書・明細から、医療費控除の対象額と還付の目安を集計し、確定申告の医療費控除の明細づくりを楽にするアプローチを試しています。 計算精度の検証段階で、公開予定。準備が整い次第、当サイトでアナウンスします。

既存の iDeCo シミュレーターについては、税制改正への追従、コラム拡充、UI 改善を継続します。具体的には次の領域で更新を計画しています。

  • 2027年1〜2月の令和8年度年金額告示への追従
  • 異常値検出と sanity check の自動化(負の手取り、合計プラスが元本を下回る等)
  • 自営業の社会保険料計算の精度化(現状は概算 14.5%、本来は国民年金固定 + 国民健康保険世帯所得ベース)

運営者について

MoneyTools Lab は個人による開発・運営です。運営者は税理士・ファイナンシャルプランナー・社会保険労務士等の有資格者ではありません。 当サイトのコンテンツは情報提供を目的としており、個別の税務相談・投資助言・社会保険相談ではない点をご理解ください。重要な意思決定は、必ず有資格者にご相談ください。

iDeCo の実運用歴(一人の加入者として)

運営者は iDeCo の一加入者として、ここまで 5 年間運用を続けてきました。 会社員として月23,000円(会社員上限)を拠出し、商品は全世界株式のインデックスファンドを選択。 運用方針はインデックス × ほったらかしで、給与天引きの自動化によって「続けられる仕組み」を最優先しています。

所得控除の累計効果は、所得税率10%・住民税率10%帯の概算で 5 年間でおよそ 27〜28 万円。 派手さはないですが、毎年の年末調整を通して確実に手元または将来資産として残ってきた、というのが正直な実感です。

始めた当時は会社の事業主証明書が必要で半年ほど足踏みしたこと、運用 1〜2 年目は毎日残高をチェックしていたこと、3 年目以降に「視点が短期になっていた」と気づいて確認頻度を下げたことなど、5 年運用の体験談は 「iDeCo を 5 年運用して、5 年前の自分に伝えたいこと」 に詳しく書いています。

このツールを作った個人的動機

5 年運用するなかで一番難しいと感じたのが、60 歳以降の 出口(受取)設計 でした。 退職金との重複排除(10 年ルール・19 年ルール)、一時金と年金の組み合わせによる税金最適化、税法ごとの控除の場合分け… 既存の iDeCo シミュレーターをいくつか試したものの、改正前の制度を前提にしているもの、出口の最適化に踏み込まないもの、退職金との重複排除ルールに対応していないものが多く、自分のケースに当てはまる答えがなかなか出ませんでした。

改正後の正確な計算と、出口の自動最適化を両立する個人開発のシミュレーターがあれば、加入者の判断を確実に助けられるはず。 「自分が運用者として欲しかったけれど存在しないツール」を、5 年運用の経験と開発スキルで作ってみた結果が、当サイトです。 2026 年 4 月に公開し、12 月の改正に向けて継続的に更新しています。

当サイトの位置づけ

運営者は有資格者ではありませんが、5 年運用してきた「一人の加入者の視点」での記事と、税法に基づく正確な計算ロジックを組み合わせて提供しています。 情報提供を目的としており、個別の税務相談・投資助言ではない点を改めてご理解ください。 重要な意思決定は、必ず有資格者(税理士、ファイナンシャルプランナー、所属する金融機関の担当者など)にご相談ください。

お問い合わせ

ご質問・ご要望・バグ報告は contact@money-tools.jp まで。通常 1〜3 営業日以内に返信します。